AI時代の集客とは何か? ゼロクリック時代の集客はPVではなく接点作り

検索エンジンのAI回答、外部リンクを嫌うSNSアルゴリズム、リンクだらけで読まれないメルマガなどは、「あらゆるチャネルから自社サイトへ集客する」モデルを破壊しました。しかしこれは集客の終わりではなく、集客の定義がアップデートされただけです。AI時代の新しい集客のあり方に転換する時期です。
住 太陽 2026.10.14
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僕たちはウェブサイトをあまり見なくなった

長い間、マーケティングで「集客」といえば、「自社のウェブサイトに人を呼ぶこと」を指していました。ところが僕たちはどんどんウェブサイトを訪れなくなっています。普段の情報収集を思い返してみてください。情報の受け手として、次のような「リンクを踏まない日常」を実感されている方は多いのではないでしょうか?

  • 検索エンジン ── 検索エンジンで調べ物をしても、AIの要約回答で知りたいことが完結し、青いリンクを一度もクリックせずにブラウザを閉じる。

  • SNS ── タイムラインを見ても、外部URLが貼られた投稿はアルゴリズムでリーチが落ち、誰もがそのプラットフォーム内で完結するコンテンツを求めている。

  • AIチャット ── 回答を見て、納得するまで追加の質問をし、情報源になったURLを見に行くことなく、AIの回答に納得できたところで対話を終える。

  • YouTube ── 動画を見て、場合によっては関連動画を見て、納得できたまたは飽きたところで視聴を終える。動画で示された情報源を当たることがないどころか、そもそも情報源が示されない動画も多い。

  • メルマガ ── メールの本文で深い知見が得られるものには目を通すものの、「続きはWebで」とリンクばかりが並んだものは敬遠し、そもそも開封すらしなくなる。

僕たちは長らく、SEOで自社サイトの検索順位を上げ、SNSで自社サイトへのリンクをシェアし、メルマガでは自社のキャンペーンや新着記事に誘導する、ということをしてきました。しかし、AIの普及や、それ以前からの動画の隆盛やSNSのアルゴリズム調整によって、この大前提は崩れています。

リンクがクリックされない時代の集客とは?

では、リンクがクリックされない時代に、私たちは何を「集客」と呼ぶべきなのでしょうか? 僕が考えるこれからの集客とは、「ウェブサイトへの誘導」ではなく、「ユーザーが存在する場所でブランドとの接触を増やすこと」です。

  • これまでの集客(トラフィック獲得型)── 自社サイトを唯一のゴールと位置づけ、あらゆるチャネルからリンクを踏ませてアクセスを集める。

  • これからの集客(マインドシェア獲得型)── AIの回答、SNSのタイムライン、ニュースレターの本文、人々のクチコミなど、ユーザーがいる「その場」で接触し、ブランドを覚え、親しんでもらう。

「サイトに来てもらわないとビジネスにならないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、購買の意思決定において決定打となるのは、ウェブサイトのトラフィックではなく、見込客の頭の中でそのブランドを「必要なときに自然に思い出せる」ことです。

この自然に思い出せるブランド群のことを「想起集合」や「エボークトセット」などと言ったりしますが、そういうマーケティングの専門用語は別にどうでもいいです。肝心なことは、自社やその製品やサービスを「必要なときに自然に思い出してもらえるブランド」にする取り組みすべてが現在の集客です。

自然に思い出される状態を作る方法

必要なときに自然に思い出される状態は、利用シーンや関連する悩みなどのシーンと結びついた繰り返しの接触で作られます。見込客が必要に迫られたそのときに自社やその製品やサービスを思いだしてもらうために、様々な場所で繰り返し見込客と接触するのです。その方法として多く使われるのが次のような手段です。

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続きは、2155文字あります。
  • ウェブサイトの役割は最終確認と購買や問い合わせ
  • 「AIで集客する仕組み」とは何か?
  • 今週のお知らせとお願い

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