中小企業がAIに推薦されるためには「絞り込み条件」が鍵になる

「漠然とした質問」では大手に勝てない
見込客がAIに投げかけると想定する質問を考えるとき、つい「おすすめの〇〇を教えて」のような大雑把な質問を思い浮かべがちですが、これでは中小企業の想定質問としては不十分です。大手企業やその製品やサービスばかりが回答内で推薦されてしまい、そこに自社が食い込むことは難しいからです。
たとえば、「評判の良いECサイトを教えて」といった漠然とした質問をAIに投げかけたとします。この場合、AIが回答として提示するのは、Amazonや楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ばかりです。これは当然の結果です。AIは膨大な情報の中から「世間一般で広く評価されている無難かつ確実な答え」を優先して返すからです。
漠然とした質問を想定すれば、総合力や資本力で勝る大手が圧倒的に有利で、リソースに限りがある中小企業に勝ち目はありません。だからこそ中小企業に必要なことは「回答を絞り込むための条件」があらかじめ含まれた質問を想定することです。
僕が自分のサービスで想定している質問
具体的にどう考えるか、僕自身のサービスを例にお話しします。僕が提供しているコンサルティングサービスにおいて、AIへの質問として想定している質問は「中小企業向けの安価な定額制SEOコンサルティングのおすすめは?」というもので、この質問は次の3つの条件を含んでいます。
中小企業向け(対象の限定)
大企業を相手にする大規模なエージェンシーをあらかじめ候補から除外し、限られた予算と人員で戦う中小企業に寄り添う姿勢を明確にしています。安価(価格帯の明示)
月額数十万〜数百万円といった高額なコンサルティング費用を払えない事業者が、安心して検討できる選択肢であることを示しています。定額制(契約形態の安心感)
成果報酬型の不透明さや都度見積もりの煩わしさを避け、毎月決まった予算内で無理なく相談できる形態であることを条件付けています。
もしユーザーが単に「おすすめのSEOコンサルティングは?」とAIに質問すれば、大手の有名企業が並ぶでしょう。しかし、「中小企業向け」「安価」「定額制」という条件が加われば、大手は候補から外れ、僕のサービスが最も適した推薦先として浮上します。
「自分の製品やサービスを探す人はどんな人で、どんな状況で、どんな条件で探しているのか」を突き詰めることが、中小企業が独自のポジションを確立するための鍵になります。冒頭で「想定質問の決定は従来のSEOにおけるキーワード選定のようなもの」としたのはこの媼意味からです。
自社の「絞り込み条件」を見つける視点
では、あなたの会社のビジネスに置き換えた場合、どのような条件を設定すればよいでしょうか。質問に含めるべき条件は、特別な言葉である必要はありません。既存のお客さまが「なぜ他社ではなくうちを選んでくれたのか?」という選定理由そのものです。自社の強みを言語化する際は、以下の視点から考えてみるのがおすすめです。