AI引用のノウハウは嘘だらけ 必要なのは形式ではなく自社固有のファクトだ

「AIに引用させる方法」は嘘だらけで話にならない
昨今では「AIに自社のコンテンツを引用させるためのノウハウ」が大量に流通しています。しかし僕の目から見ると、本来ならする必要のないことを新しい仕事にするための業者のポジショントークに見えます。よく言われているノウハウには次のようなものがあり、あなたもこうしたものを見たことがあるでしょう。
見出しタグを使って論理構造を明確にしましょう
結論ファースト(PREP法)で書きましょう
ページ内にQ&Aセクションを設置しましょう
構造化データマークアップを徹底しましょう
執筆者と監修者を明記しましょう
AIが理解しやすいように文章をチャンク化しましょう
上記のようなアドバイスが当てにならないことは、少しでも実際のAIの回答を観察すれば誰にでもわかります。GoogleのAIによる概要やAIモード、あるいはChatGPTなどのAIの回答で引用元として参照されているページを実際に見れば、推奨されているお作法など実践していないコンテンツが大量に見つかるからです。
実際のAIの回答では、見出し構造を持たない平文だけのニュース記事や、口語で書かれ結論が曖昧な個人ブログ、フォーラムや掲示板への素朴な投稿、タイトルも見出しもないSNSへの投稿、現場のエンジニアが書き殴った粗削りな技術メモ、あるいは、凝った編集もテロップもないYouTube動画などが、引用元として選ばれています。
表面的な調整は本質から大きく離れている
先に述べたノウハウのように「コンテンツの書き方」や「ページの実装」に終始するアドバイスは、どれも本質を外しています。AIはコンテンツの体裁など最初から評価していないからです。見出しを整えるのも、結論から書くのも、それは「人間が読むための配慮」であって、AIが引用するものを選ぶための要件ではありません。
AIが引用するかどうかという判定において、表面的なコンテンツやページの体裁は必須条件でも何でもないのです。AIの読解力は高度であり、見出しタグでお膳立てしてもらわなくても、結論から順序立てて書いてもらわなくても、雑談のような口語調の文章や、動画内のくだけたトークの中から、必要な事実関係を正確に抜き出す能力を持っています。