人が書けば「人間らしい」のか? AI時代に求める人間らしさのさらに先

AI臭さを排除しただけでは人間らしくはならない
生成AIが好んで使うような、大げさな形容詞や特有の言い回しを削ぎ落とせば人間らしくなるわけではありません。たとえ人間がその手で書いたとしても、それだけで自動的に人間らしさが宿るわけではないからです。
逆に、AIを使って書いたとしても人間らしい独自性を持ったコンテンツを作ることは可能で、その方法については生成AIを使って自分の考えや視点を反映した独自コンテンツを書く方法で紹介しました。今回はさらにこれを掘り下げ、読者が面白さや親しみや信頼を感じるよう人間らしさを考えます。
さて、僕が考える人間らしさとは次の3点です。
創造性と独創性による魅力 ── 誰かの二番煎じではない独自のアイデアや、これまでにない斬新な視点、そして読み手を引き込む物語性。
読者との感情的なつながり ── 単に情報を提示するだけでなく、読者と同じ文脈を共有して共感を呼び起こし、文化的なトレンドやユーモアを交える感情的な知性。
合理的なだけではない判断 ── 効率や正論だけで割り切れない個人の好みや、倫理的な配慮、そして自分の発信が他者にどのような影響を与えるかまでを加味した判断。
現状を見渡すと、人間が書いたかAIが書いたかを問わず、いわゆる「SEOコンテンツ」にはこうした人間らしさが欠けていることが多いように感じます。そうした無味乾燥な記事は、人間が書いているかAIが生成しているかにかかわらず、印象が薄くすぐに忘れられてしまいます。それでは意味がありません。
人間らしいコンテンツとは「人間ならではの発想や共感や機微を含むコンテンツ」です。人間の読者が面白みを感じ、印象に残るコンテンツには、前述の3要素のような人間ならではの発想や共感や機微が含まれています。あなたが「これは面白い」と思うものにもきっと含まれているはずです。
どんなコンテンツが人間らしさを必要とするか
たとえば製品の取扱説明書やFAQのように実用性に特化した情報であれば、そこまで強い人間味を盛り込む必要はないでしょう。必要な情報をわかりやすく端的に表現してあればよく、こうしたものなら人間ならではの発想や共感や機微のないAI生成の文章でも問題は少なそうです。
しかし一方で、社長ブログや社員ブログ、あるいは企業が運営するオウンドメディアといった媒体は、人間らしさがあってこそ存在意義が生まれるものです。読み手に書き手の存在を感じさせることが、これらのメディアの根幹にあるからです。人間ならではの発想や共感や機微が必要なのです。
では、先ほど挙げた3つの要素を満たせばそれで十分でしょうか? 僕はそうは思いません。それが個人であれ企業であれ、覚えてもらい、親しみや信頼を抱いてもらい、さらには話題にしてもらうという目標を掲げるのであれば、さらに必要なものがあります。個人やブランドが認知や信頼を獲得するために必要なものは何でしょうか?